テルミン製作(5) - チューニング
Posted by arms22 on 2009年07月09日

大人の科学のページで「テルミンPremium」の特集記事が掲載されていました。
テルミニストの佐藤沙恵さんによるテルミンPremiumの演奏とチューニングの方法から演奏の仕方まで動画で公開されています。
大人の科学製品版の新製品「テルミンPremium」の性能はいかほどのものなのか。また、楽器としての使用感はどんなものなのか。それらは、カタログやスペックからはなかなか伝わりません。というわけで、テルミニストの佐藤沙恵さんによるテルミン教室をお届けします。
はじめてのテルミンPremium
http://otonanokagaku.net/feature/vol20/index.html
本物(?)のテルミンもピッチのチューニングは大変のようだ。周りに何も無い空間で、演奏者は立つ位置を固定してからピッチのチューニングを行っている。最初に"アジャスト"と呼ばれる螺子で大雑把に調節して、次に"トリム"と呼ばれるつまみで細かく調節する。
演奏者が体の位置を変えたり、テルミンを動かしたら再度チューニングが必要なのは、僕が作ったテルミンと変わらなさそう。ちょっとホッとした。
テルミン製作(4) - スタバッテルミン
Posted by arms22 on 2009年07月06日

スタバのカップにテルミンの回路を詰め込んでみました。カップの内側に貼付けたアルミ箔をアンテナとして使用しているため、ピッチの調節がすこぶるやりづらい。ボリュームの回路はまだ作っていない。
アルミ箔のアンテナはうまく動いている。低い音から高い音まで学研テルミンと変わらない音でちょっとがっかり。奥のほうの小さいカップはスタバアンプスピーカー。
JR6BIJさんのテルミン1号機の製作ではピッチの調節にラジオを使用されていますが、私はラジオを持っていないので次の手順で調節した。
1.L1コイルを中点に設定。
2.次にVR2を中点にし、L2コイルを回して一番大きな音がでるあたりを探す。
3.L2コイルを回して高い音から低い音、そして音が消えるところを探す。
4.VR2を回して、手の位置が30cmぐらいで音が消えるところを探す。
何回も調節してみてわかったこと。
1.テルミンを動かしたり、体制を変えただけで再調節が必要。
2.ほっとくと周波数がずれてきて再調節が必要。
自作テルミンについてタケダノオトさんの次のページが大変参考になる。発信回路からピッチアンテナのリニアライズまで、鋭い考察の記録が読める。
タケダノオト - 自作テルミンを鳴らす
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/takedanote/vol11.html
テルミン製作(3) - ブレッドボードとアンテナ
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-243.html
テルミン製作(2) - 部品リスト
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-242.html
テルミン製作(1) - 回路図
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-241.html
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テルミン製作(3) - ブレッドボードとアンテナ
Posted by arms22 on 2009年06月20日

実験用にテルミンの回路をブレッドボードに組んでみました。IFTコイル(L1,L2)の底についているコンデンサは外す必要があるようです。竹串で割ったあとペンチで引っ張るとワイヤと一緒に取り外せます。あとブレッドボードに挿すときはコイルを斜めにして足3本だけ挿します。発振回路が対称になっているので組み立ては楽でした。ちょっとコイルは近すぎたかも。
テルミンのアンテナ兼入れ物です。例によってこのテルミンもスタバのカップにいれてしまいます!カップの内側にアルミホイールを貼付けて、アンテナ変わりに使います。うまくいくかな?
コイルやコンデンサの調節はまだですが、このまま音を鳴らしてみました。電池を接続して変に電流が流れていないことを確認(この状態で約9mA回路に流れていました)。テルミンの出力をアンプスピーカーに接続すると高い音が聞こえてきました。音はずっと出続けていますが、これはあとで調節できます。アンテナに手を近づけると音はさらに高い音になり、カップを持つと音が消えました。
取り敢えず成功です。それなり回路は動いていそうです。
2009/6/24
スタバのカップはショートサイズを使ったのですが、感度が少し悪かったのでトールサイズで作り直しました。
テルミン製作(2) - 部品リスト
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-242.html
テルミン製作(1) - 回路図
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-241.html
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テルミン製作(2) - 部品リスト
Posted by arms22 on 2009年06月18日

テルミンの製作に必要な部品のリストです。オリジナルの回路ではFETに2SK168E、可変容量ダイオードに1SV230、ショットキーバリアダイオードに1SS98を使っていましたが、それぞれ次の部品で代替しています。
- 2SK168(E)→2SK192GR
- 1SV230→1SV101
- 1SS98→1SS106(たぶん1SS86でも大丈夫)
部品名 | 記号 | 仕様 | 個数 | 単価 | 金額 |
トランジスタ | Q2,4,5,7 | 2SC1815Y | 4 | 21 | 84 |
FET | Q1,3,9 | 2SK192A-GR | 3 | 50 | 150 |
Q6,8 | 2SK30A | 2 | 26 | 52 | |
ショットキーダイオード | D3,4 | 1SS102 | 2 | 52 | 104 |
可変容量ダイオード | D1,2 | 1SV101 | 2 | 57 | 114 |
抵抗 | R1,7,9,15,22 | 100KΩ | 5 | 5 | 25 |
R2,10,20,25 | 1MΩ | 4 | 5 | 20 | |
R3,11,26 | 100Ω | 3 | 5 | 15 | |
R4,5,12,13,17,21 | 10KΩ | 6 | 5 | 30 | |
R6,14,23 | 1KΩ | 3 | 5 | 15 | |
R8,18 | 4.7KΩ | 2 | 5 | 10 | |
R16 | 33KΩ | 1 | 5 | 5 | |
R19 | 560Ω | 1 | 5 | 5 | |
セラミックコンデンサ | C1,3,8,10,21,22,25 | 100PF | 7 | 10 | 70 |
C2 | 20PF | 1 | 10 | 10 | |
C9 | 47PF | 1 | 10 | 10 | |
C15,27 | 0.01μF | 4 | 10 | 40 | |
C16 | 0.001μF | 1 | 10 | 10 | |
C6,7,13,14 | 15PF | 4 | 10 | 40 | |
C24,26 | 10PF | 2 | 10 | 20 | |
積層セラミック | C5,12 | 0.1μF | 2 | 21 | 42 |
電解コンデンサ(16V) | C4,11,23 | 22μF | 3 | 15 | 45 |
C17 | 47μF | 1 | 50 | 50 | |
半固定抵抗 | VR2 | 10KΩ | 1 | 52 | 52 |
VR1 | 2KΩ | 1 | 52 | 52 | |
VR4 | 50KΩ | 1 | 52 | 52 | |
コイル(AMラジオ用) | L1,2 | 455IFT(黒) | 2 | 126 | 252 |
L3,4 | OSC用(赤) | 2 | 126 | 252 | |
モノラルミニジャック | 1 | 73 | 73 | ||
電池ホルダー(単4×3本) | 1 | 68 | 68 | ||
1767 |
前回、「可変容量ダイオード1SV101は1SV230の3倍くらい静電容量があるから使えない、かも」と書いたけど、発信回路のコイルに対するコンデンサの比を合わせこめば大丈夫そうなので、可変容量ダイオードは1SV101を使います。後でC1とC8の容量を100pFから減らす、かも。
テルミン製作(1) - 回路図
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-241.html
JR6BIJ - ハンダゴテ遊び No.2
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テルミン製作(1) - 回路図
Posted by arms22 on 2009年06月17日

いろいろ思うところあって、テルミンの製作をはじめました。インターネットを検索するとたくさんの製作例が見つかります。今回製作するテルミンはJR6BIJさんのテルミン1号機です。日本語の解説がしっかりしてい音量の調節ができる完全なテルミンの作り方が公開されています。
実はこんなに大量の部品を使う製作ははじめて。しかもバリバリのアナログ回路です。ちゃんと動くものができるかどうか不安です。。
JR6BIJ - ハンダゴテ遊び No.2
http://jr6bij.hiyoko3.com/handa/handa02.php
テルミンの仕組みについては↑や↓を参照してください。
大雑把に解説するとテルミンは2つの発振回路を持っていて、それらの2つ発振回路の出力を組み合わせ、それが発生する可聴域のうねりを音として出しています。
テルミン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/テルミン
テルミン1号機の回路図です。少し修正しています。テルミン1号機には低電圧のオーディアンプLM386が使われていますが、オーディオアンプは外付けにする予定なので省いています。また電源は単4電池3本を使う予定なのでレギュレータも省きました。
また、FETや可変容量ダイオード(バリキャップ)、ショットキーダイオードなど同じ部品が手に入りそうにないので似たような特性の部品で代替しています。
- 2SK168(E)→2SK192GR
- 1SV230→1SV101
- 1SS98→1SS106(共立電子シリコンハウスさんの店頭で購入できました)
代替した部品でうまく動くかわかりませんが、少しずつ実験して完成させたいと思います。
※2009/6/17
どうやら1SV101の静電容量が1SV230の3倍くらいあるらしく、うまく動かないかもしれない。。
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