3Dプリンタでおもちゃの鍵
Posted by arms22 on 2016年06月26日

子供と一緒にお出かけする時、玄関前で家の鍵を欲しがるのでFusion 360を使っておもちゃの鍵を作ってあげた。凸凹と溝をつけたら鍵っぽくなった。
すぐになくしちゃうので予備も作っておいた。thingiverseにSTLデータをアップしたので使ってください。プリント条件は0.2mmレイヤー、50% infill、30mm/sぐらいでOKです。
House key by arms22
http://www.thingiverse.com/thing:1645191
フィラメントの天日干し
Posted by arms22 on 2016年04月25日

ABS樹脂は成形前に予備乾燥を行い十分乾燥させる必要があります。良好な成型品を得るには水分率が0.1%以下、0.05%以下が望ましいとされています。水分を多く含んだまま成形を行うとシルバーストリーク(銀色のスジ)やボイド(空洞)が成形品の表面に発生します。予備乾燥は熱風乾燥機などを利用し80度で3〜4時間、あるいは90度で2〜3時間実施すると効果的と言われています。
1年程前に購入したバーベイタムのABSフィラメント、久しぶりにプリントに使ってみたら造形物に光沢が無く、表面が荒れてブツブツの状態になっていました。保存状態が悪かったせいで湿気を吸ってしまい表面が荒れてしまったのだと思います。捨ててしまうのはもったいないので、天日干しして以前と同じように使えないか試してみました。
写真のようにスプールを物干し竿に挿して2日間太陽のもと乾燥させました。
1日目、朝10時〜夕方16時頃まで。この日は良く晴れて気温は27度ぐらいまで上がっていました。湿度は40〜50%と少し高め。夕方に少し雨が振りました。
2日目、朝10時〜14時頃まで。この日も朝から良く晴れ、湿度は30〜40%と1日目より乾燥していました。フィラメントスプールにプチプチを巻き付けて周囲の温度を上げるようにしてみました。
2日間、乾燥させた結果。右から乾燥前・1日目・2日目の順です。2日目で表面のブツブツが少なくなり乾燥前と比べてかなり綺麗にプリントできるようになりました。
拡大してみました。乾燥前、ブツブツの様子がはっきりとわかりますね。
1日目(拡大)。
2日目(拡大)。もうあと一息といったところかな。
関連記事
バーベイタムABSフィラメントレビュー
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-582.html
成形条件 | トヨラック | 東レの樹脂製品 | TORAY
http://www.toray.jp/plastics/toyolac/technical/tec_001.html
第205回 プラスチック成形材料の適正な予備乾燥(改訂版) プラ金型講座 | ミスミの技術講座
http://koza.misumi.jp/mold/2005/02/205.html
ABS樹脂の吸水性について教えてください?
http://www.n-al.co.jp/faq/abs_ans/a03-04.html
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Rostock miniオーバーホール
Posted by arms22 on 2016年03月13日

マグネティックジョイントの鋼球が外れてずっと修理できず放置状態だったRostock mini。修理ついでにパーツデザインを変えて組み立て直しました。
これまでPRパーツに直接鋼球を接着剤で取り付けていましたが、海外の作例にならって六角穴付きボルトに鋼球を接着するようにしました。2つの鋼球の距離を60mmから50mmに変更し、ベルトクランプもシンプルに2本のネジで止めるようにしました。
プラットフォームは一回りほど小さくしました。それとホットエンドのノズル径を0.3mmから0.5mmに変更しプリント時間を短縮できるようにしました。ノズル径0.3mmでは最大でも0.3mmピッチでしか積層できませんでしたが、0.5mmなら0.5mmピッチで積層できるので約1.6倍でプリントできます。また射出幅も0.3mmから0.5mmに変わるので外周ループの回数も3回から2回に減らせます。
制御基板は手作りのSmoothieボードクローン(写真右)からITショップ「えとせとら」さんのMomoinololu M3(写真左)に交換しました。ホットエンドの制御温度がかなり安定するようになりました。M3の電源コネクタにはPCI Express用コネクタが採用されています。発火&発煙事故の多いスクリューターミナルよりずっと安心できます。モータドライバが5つ搭載できるのでデュアルヘッドも試してみたいと思います。
Gコード
以下、忘れがちなGコードを載せておきます。
PIDチューニング(ヒートベッド)
M303 E1 S50
PIDチューニング(ホットエンド)
M303 E0 S230
Zプローブテスト
M119
ワンショットプローブ
G30
オートベッドレベリング
G32 E0 I0.02 J65
G32 R0 I0.01 J65
SDカードに設定保存
M500
SDカードからプリントする
※Gコードファイルのファイル名を8.3形式の短いファイル名(hogehoge.gco)に変更する必要があります。
M20 ; ファイル一覧を表示する
M23 ; プリントするファイルを選択する
M24 ; 選択したファイルのプリントを開始する
M25 ; プリントを一時停止する
M26 ; プリントを中断する
M27 ; 進捗を表示する
関連URL
Smoothieボードクローンの製作
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-539.html
Momoinololu M3[Rev 1.1] - ITショップ「えとせとら」
http://itcorp24.cart.fc2.com/ca8/48/p-r-s/
Supported G Codes - Smoothie Project
http://smoothieware.org/supported-g-codes
Rasberry Piケースと砂場セット
Posted by arms22 on 2015年11月15日

リハビリも兼ねて久しぶりに3Dプリンターを動かしました。
Safe and secure Raspberry Pi Case、Verbatim ABSシルバー、0.25mmレイヤー、30mm/s、ループ2、インフィル30%
3Dプリンターの制御ソフトウェアを新しくしたのでケースも新調してみました。このケースは4カ所でネジ止めできて、GPIOとカメラケーブル用の穴が空いているのが良いですね。
3D-printable sand play set、3Dcreators PLAゴールド、0.28mmレイヤー、30mm/s、ループ3、インフィル10%
それと子供の砂場遊び用にスコップと熊手とお城の型をプリントしました。砂のふるいとバケツもあったのですがサイズが大きいのでまた次回。。
Raspberry PiにRepetier-Serverをインストールして複数の3Dプリンターを制御する
Posted by arms22 on 2015年11月11日

Repetier-Serverはブラウザを通してネットワーク越しに3Dプリンターを制御する為のソフトウェアです。以前、このブログでも紹介したOctoPrintと同列のソフトウェアになります。OctoPrintとRepetier-Serverの大きな違いは1つ。Repetier-Serverは複数の3Dプリンターを制御できるということです。3Dプリンターを自作する人は必ずと言っていいほど複数の3Dプリンターを所有しているので、Repetier-Serverは非常に魅力的なソフトウェアに見えるはずです。本記事ではRaspberry Piへのインストール方法、プリンターの設定、プリント手順を解説します。
2015年11月現在、Repetier-Serverはベータ版ですべての機能が使えます。ベータ期間終了後、一部の機能(Webカメラ、タイムラプス、スライシング等)は使えなく、すべての機能を利用するにはライセンスが必要になります。
Raspberry Piの準備

次の記事でRaspbian JessieのインストールからWiFiの設定までまとめています。こちらの記事を参考にRaspberry Piの準備を行ってください。セルフパワーのUSBハブにWiFiドングルを接続しておくとRaspberry Piの動作が安定するようです。特に初期型のRaspberry Piは電源周りが弱いのでセルフパワーのUSBハブは必須です。
Raspbian Jessieの自動インストールとWiFi設定
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-595.html
Repetier-Serverのインストール
ダウンロードページからarmel版のURLを取得してください。armel版がRaspberry Pi向けのファイルです。
Download - Repetier-Server
http://www.repetier-server.com/download-repetier-server/
これより先の作業は ssh でログインして行います。※ホスト名"rpi"は適宜変更してください。
ssh pi@rpi.local
Repetier-Serverをダウンロードします。先ほど取得したURLを貼付けてください。
curl -o Repetier-Server-0.65.0-Linux.deb http://download.repetier.com/files/server/debian-armel/Repetier-Server-0.65.0-Linux.deb
Repetier-Serverをインストールします。
sudo dpkg -i Repetier-Server-0.65.0-Linux.deb
Repetier-Serverを起動します。この操作は動作確認用です。次回から電源オン時に自動的にRepetier-Serverが起動します。
/etc/init.d/RepetierServer start
ブラウザでRaspberry Piのポート3344にアクセスするとRepetier-Serverのダッシュボードが開きます。
http://rpi.local:3344/
3Dプリンターの追加
Repetier-Serverは複数プリンターの制御に対応しています。まず初めに使用する3Dプリンターを追加します。ダッシュボードの Add new Printer ボタンを押すと3Dプリンターの追加ウィザードが起動します。

Step1では3Dプリンターの名前(atom)を設定します。3Dプリンターを識別する為の名前なので自由に付けます。

Step2では使用しているFirmware(Repetier-Firmware)を選択し、シリアルポート(/dev/ttyAMA0)、シリアルポートのボーレート(250000)を設定します。Input Buffer Sizeはとりあえずデフォルトの63byteにしておきます。ここでウィザードは3Dプリンターに接続し様々な値を読み込もうとします。3DプリンターをRaspberry Piに接続し電源を入れおきましょう。

Step3ではプリントベッドの形状(Rectangle)とXYZの最大・最小値を設定します。XYZの最大・最小値はFirmwareから自動取得します。

Step4ではエクストルーダーの数(1)とフィラメント径(1.75mm)とヒーテッドベッドの有無(Yes)を設定します。

最後のStep5ではクーリングファンの有無(Yes)とソフトウェアによる電源制御(Yes)、SDカードの読み込みに対応しているか(No)を設定します。
以上で3Dプリンターの追加作業は完了です。ダッシュボードに3Dプリンターが追加されていることが確認できると思います。2台目以降も同様の手順で追加できます。
G-Codeのアップロードとプリント
ダッシュボードから先ほど追加した3Dプリンターを選んでプリンターのページに移動します。

Upload G-Code ボタンを押してG-Codeを選択しアップロードします。アップロードが完了するとG-Codeが一覧に追加されます。G-Codeは3Dプリンター毎に管理されます。他の3Dプリンターでプリントすることはできません(たぶん)。
左端の青いボタンを押すとプリントが開始されます。プリント中は停止・一時停止の操作に加え、プリント速度と射出量の微調整が行えます。
参考URL
Repitier-Server Manual
http://www.repetier-server.com/manuals/0.65/index.html
Raspberry PiにOctoPrintを入れてWebブラウザから3Dプリンタを制御する
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-521.html
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Simplify3Dプリントクオリティトラブルシューティングガイド日本語翻訳
Posted by arms22 on 2015年11月08日

Simplify3DのWebページで3Dプリント時のトラブルシューティングガイドが公開されています。30あまりの症例についてその症状と対策を写真付きで詳細に解説しています。さらにこのガイドをGenkeiの加藤さんが日本語に翻訳し動画にまとめて公開しています。
3Dプリンターを持っている人なら1度は経験したことのあるトラブルばかり紹介されています。トラブル発生時はこの動画を見て冷静に対処したいですね。
Print Quality Troubleshooting Guide
https://www.simplify3d.com/support/print-quality-troubleshooting/
2015/11/9
タイトルを日本語に変更しました。
3Dプリンターの制御基板ケース
Posted by arms22 on 2015年08月18日

atomの制御基板周辺がとっ散らかってきたので手持ちの材料を使って専用のケースを作りました。
上蓋はアルミ複合板、下蓋はアルミ板(1mm)、側面は3Dプリントしたプラスチックパーツで作りました。設計上のサイズは200x200x40mmですが、材料の長さが足りず実際には190x200x40mmになりました。
裏側。最初はアルミ板を上蓋にする予定でしたがアルミ複合版の方が見た目が綺麗だったので、アルミ複合版を上蓋にしました。
3Dプリントパーツ。ここ最近atomの調子が良く積層が綺麗に揃っています。積層ピッチは0.25mmですがこれ1つプリントするのに3〜4時間かかっています。大きな構造物には大きなノズルで積層ピッチを上げて一気にプリントしたいところ。
つなぎ目。ズレにくいように段差をもうけました。プラスチックパーツにはスパイラルタップでネジ穴を立てています。手作業でいくつもタップを切るのはしんどいです。。次回からはタッピングビスを使おうと思います。
制御基板、ステッピングモータードライバ基板、ATX電源ディストリビューター基板を載せてみました。制御基板の冷却用に40mmのファンを2つ配置しました。むき出しのアルミ板で12Vをショートさせてしまいました。。。アルミ板でショートしないようテープなど貼っておこうと思います。
とりあえずこんな感じ。あとはパネル取り付けタイプの中継コネクタでステッピングモータのケーブルやリミットスイッチのケーブルを綺麗にまとめたいと思います。
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Rostock miniアイドラーエンドの改造
Posted by arms22 on 2015年08月07日

今年の2月頃に故障してしばらく放置していたRostock mini。修理するついでにアイドラーエンドを改良しました。
グレーのパーツが新アイドラーエンドで紫は従来のもの。ベアリングを方持ちから両端支持に、アクリルフレームとの接合をネジ2本から4本に、パーツの高さを28mmから24mmに変更しました。アクリルフレームとの接合をネジ4本にすることでフレームとしっかり接合することができ、グラツキを抑えることができると考えています。
アクリルフレームにネジ穴を2個、計6箇所あけます。アクリルの加工には専用のドリルが必要ですが、小径の穴であれば普通の鉄工用ドリルが使えます。穴あけ中にアクリルが溶けないよう切削油を適宜注入しながらあけます。
新アイドラーエンドを組み付けたところ。期待どおり手で揺らしてもグラグラしなくなりました。これでプリントの質もよくなるといいなぁ。
STK682搭載バイポーラステッピングモータードライバー基板
Posted by arms22 on 2015年07月13日

木製CNC自作ブログの中の人、@akirahitoshi さんからオン・セミコンダクターの「STK682-010」を搭載したステッピングモータードライバー基板の試作品を頂いたので試してみました。STK682-010は1/128ステップまで対応できる超マイクロステップモータードライバでモーター電流は最大3A。うちのatomにはオーバースペックかも?
Pololuのモータードライバとピンコンパチブルな簡単なブリッジ回路を作ってRAMPSに接続しています。RAMPSの空いているポート(AUX-4あたり)を使ったほうがへんに互換性考える必要なくて良かったかもしれない。
試しプリントしてみたところ積層時に表れる不規則に筋のような現象は少し改善したような気がします。手持ちのマイコンが非力で1/128ステップで動かすことができないのが残念なところですが、暫くこれで運用していこうと思います。
制御基板周りがひどくゴチャゴチャしてきたので何かしら箱にまとめたいところ。。
STK682-010の出力波形
http://woodcnc300.blog.fc2.com/blog-entry-784.html
STK682-010-E
http://cncj.wiki.fc2.com/wiki/STK682-010-E
ハンドニブラーとポケットベンダー
Posted by arms22 on 2015年06月23日

板金加工に便利な工具2つを手に入れました。ENGINNERのハンドニブラーTZ-20(写真左)とポケットベンダーTV-40(写真右)です。ハンドニブラーは頂き物(@xxxscalexxxさん、ありがとうございます!)でポケットベンダーはAmazonで購入しました。
ハンドニブラーは幅5mmほどの小さな歯で金属などの薄板をカットする為の工具。アルミ板1.5mm、ステンレス板0.6mm、鉄板1mmまでカットすることができます。
プリントしておいた図面を1mmのアルミ板に貼付けて線に沿ってカットしました。1度に切れる長さは2mmほどなのでハンドルを握る操作が繰り返し必要になります。1mm程度のアルミ板ならハンドル操作は軽く、数百回程度までなら苦にはなりません。
ポケットベンダーは金属などの薄板を曲げる為の工具。本体とブレードの間に素材を挟んでえいっとするだけで約90度に曲げることができます。アルミ板1.5mm、鉄板・真鍮板1mm、アルミ丸棒3Φ、銅・真鍮棒2Φまで曲げることができます。
ハンドニブラーとポケットベンダーを組み合わせるとこのような部品も簡単に作ることができます(穴あけはボール盤で)。
関連URL
ニブリングツール TZ-20 - エンジニア
http://www.engineer.jp/products/cut/ct03/item_01/tz-20
ポケットベンダー TV-40 - エンジニア
http://www.engineer.jp/products/cut/ct08/item_01/tv-40