Arduinoで遊ぼう - 自動スリープ&復帰
Posted by arms22 on 2009年07月19日

赤外線距離センサを使って、人が席を離れたら自動的にPCをスリープさせ、戻ってきたら自動的に復帰させる装置を作ってみた。
ArduinoとPCはUSBシリアルで接続されている。PC上ではArduinoから送られてきた赤外線距離センサの値を一定周期で確認して、赤外線距離センサの値が80cm以上の時、5秒後にスリープするプログラムが動作している。
※スリープの方法はOSによって異なるので、個別で対応が必要。
Arduinoには赤外線距離センサの値が70cm以下の時、PCを復帰させるスケッチが書き込まれている。PCの復帰にはFT232RLのRI#端子を使用する。RI#端子はUSBホストコントローラをサスペンドからレジュームさせる端子だ。20msのLowパルス与えることでPCをスリープから復帰させることができる。
接続
Analog 4 -> Vo(赤外線距離センサ)
Digital 2 -> 抵抗1K -> RI#(FT232RL)
FT232RLのRI#端子とArduinoのDigital 2の間には1KΩの抵抗を入れる。RI#端子はArduinoボードのX3ランドの4番に繋がっている。
スケッチとPCプログラムのダウンロード
http://xfind.hp.infoseek.co.jp/electric/arduino/asap001.zip
スケッチのアップロード
1. Distanceライブラリをarduino-00xx/hardware/libraries/以下にコピー
2. asap.pdeを開く
3. Verify -> Upload to I/O Board
PCプログラムを実行する
スケッチを書き込んだらasapコマンドを実行する。USBシリアルポートとスリープコマンドをオプションに指定してコマンドを実行する。
$ ./asap -d /dev/cu.usbserial-A8004IrI -s "osascript -e 'tell app \"Finder\" to sleep'"
asapコマンドのオプション
d デバイスパス。USBシリアルポートを指定する。
s スリープコマンド。Mac OSXの場合、アップルスクリプトを使ってFinderにSleepコマンドを送る。
Arduinoで遊ぼう - 赤外線距離センサ(GP2Y0A21YK0F)
Posted by arms22 on 2009年07月12日

GP2Y0A21YK0Fはシャープの赤外線距離センサユニットでPSD(position sensitive detector = 位置感知検出器)とIRED(infrared emitting diode = 赤外線発光ダイオード)と信号処理回路で構成されている。このユニットは10cm~80cmの間にある物体との距離を測定することができる。照射した赤外線の反射光をPSDで受けその入射角度により距離を電圧に変えて出力する。
距離センサユニットから出力される電圧は図のように非線形となっていて扱いづらい。そこで出力電圧を4つの範囲に分けて、その範囲内では線形とみなし物体との距離を計算する。図の4つに色分けされた部分がそのの範囲を表す。
Distanceライブラリ
http://xfind.hp.infoseek.co.jp/electric/arduino/Distance001.zip
1.Distanceライブラリをarduino-00xx/hardware/libraries/以下にコピーする。
2.新しいスケッチを作成する。
3.メニューからSketch > Import Library > Distanceを選択する。
Arduinoと接続する
Analog 4 --> Vo
GND --> GND
5V --> Vcc
Vcc、GND間には10uF以上のバイパスコンデンサを接続する。またVo、GND間にも0.01uF程度のバイパスコンデンサを接続すると、ユニットの出力電圧が安定する。
サンプルスケッチ
#include <Distance.h>
Distance myDistance = Distance(4);
void setup()
{
Serial.begin(9600);
}
void loop()
{
myDistance.available();
Serial.print(myDistance.analogValue());
Serial.print(", ");
Serial.print(myDistance.numberOfDistance());
Serial.println("mm");
delay(300);
}
Two the Second - 赤外線距離センサ(GP2Y0A21YK0F)とArduino
http://62059587.at.webry.info/200905/article_11.html
PIC AVR 工作室別館 - 赤外線測距モジュールとの接続
http://nekosan0.bake-neko.net/connection_ir_measure.html
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テルミン製作(5) - チューニング
Posted by arms22 on 2009年07月09日

大人の科学のページで「テルミンPremium」の特集記事が掲載されていました。
テルミニストの佐藤沙恵さんによるテルミンPremiumの演奏とチューニングの方法から演奏の仕方まで動画で公開されています。
大人の科学製品版の新製品「テルミンPremium」の性能はいかほどのものなのか。また、楽器としての使用感はどんなものなのか。それらは、カタログやスペックからはなかなか伝わりません。というわけで、テルミニストの佐藤沙恵さんによるテルミン教室をお届けします。
はじめてのテルミンPremium
http://otonanokagaku.net/feature/vol20/index.html
本物(?)のテルミンもピッチのチューニングは大変のようだ。周りに何も無い空間で、演奏者は立つ位置を固定してからピッチのチューニングを行っている。最初に"アジャスト"と呼ばれる螺子で大雑把に調節して、次に"トリム"と呼ばれるつまみで細かく調節する。
演奏者が体の位置を変えたり、テルミンを動かしたら再度チューニングが必要なのは、僕が作ったテルミンと変わらなさそう。ちょっとホッとした。
テルミン製作(4) - スタバッテルミン
Posted by arms22 on 2009年07月06日

スタバのカップにテルミンの回路を詰め込んでみました。カップの内側に貼付けたアルミ箔をアンテナとして使用しているため、ピッチの調節がすこぶるやりづらい。ボリュームの回路はまだ作っていない。
アルミ箔のアンテナはうまく動いている。低い音から高い音まで学研テルミンと変わらない音でちょっとがっかり。奥のほうの小さいカップはスタバアンプスピーカー。
JR6BIJさんのテルミン1号機の製作ではピッチの調節にラジオを使用されていますが、私はラジオを持っていないので次の手順で調節した。
1.L1コイルを中点に設定。
2.次にVR2を中点にし、L2コイルを回して一番大きな音がでるあたりを探す。
3.L2コイルを回して高い音から低い音、そして音が消えるところを探す。
4.VR2を回して、手の位置が30cmぐらいで音が消えるところを探す。
何回も調節してみてわかったこと。
1.テルミンを動かしたり、体制を変えただけで再調節が必要。
2.ほっとくと周波数がずれてきて再調節が必要。
自作テルミンについてタケダノオトさんの次のページが大変参考になる。発信回路からピッチアンテナのリニアライズまで、鋭い考察の記録が読める。
タケダノオト - 自作テルミンを鳴らす
http://www.aleph.co.jp/~takeda/radio/takedanote/vol11.html
テルミン製作(3) - ブレッドボードとアンテナ
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-243.html
テルミン製作(2) - 部品リスト
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-242.html
テルミン製作(1) - 回路図
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-241.html
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Make: Technology on Your Time 07(7月8日発売)
Posted by arms22 on 2009年07月04日

Make: Technology on Your Time 07の見本が届きました。今回、「Arduinoで電光掲示板を作る」というタイトルで記事を書かせてもらってます(Make: Tokyo Meeting 03で展示していました)。詳しい作り方を解説しているので、「あの電光掲示板ほしかった!」って人は是非、買って作ってください!7月8日発売です!
回路図、外装図面、スケッチを次のエントリーで公開しています。
Arduinoで作る電光掲示板 - スタンドアローン版
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-237.html
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自由な発想でテクノロジーを使いこなす人のための「Make」。Vol.7の特集は「Lost Knowledge―失われた過去のテクノロジー」。大量生産以前の職人気質のモノ作りと、それを現在によみがえらせるスチームパンクスタイルのプロジェクトを紹介します。日本語版オリジナル特集は2本です。「Make: Kits―海外キットを作ろう」では、回転する自転車のホイールを使ってグラフィックを表示する「Spoke POV」や、鉢植えの水の状態をTwitterに投稿する「Botanicalls Kit」などのユニークなキットを解説します。さらに初音ミクが持つ架空の楽器「あの楽器」を「ニコニコ技術部」のメンバーが実体化する様子をエッセイ、制作記事でまとめました。その他にも、鉄球でリズムを操作する「ビートベアリング・タンジブルリズムシーケンサー」の製作、安価にはじめるガラス工芸(トンボ玉)をはじめる方法など、ジャンルを問わないユニークな記事が満載です。