フリスクポインター(2)
Posted by arms22 on 2011年04月28日

少し前に作ったフリスクポインター、いつも通っているクライミングのジムで見せびらかしていたら、ジムのオーナーに作って欲しいと頼まれたので作った。ミントとピンクもカラフルで良いですな。10色セットとかあったらいいのに。
ニュートンとラジオライフ
Posted by arms22 on 2011年04月28日

Newton6月号とラジオライフ6月号を買ってきたよ。Newtonは東北地方太平洋沖地震の特集が組まれていて、地震発生から現在までのまとめ、地震・津波の発生メカニズム、福島第1原発の仕組み、今後起きるであろう巨大地震について書かれている。発電所内部の様子や圧力容器の中身が非常に分り易いイラストで詳しく解説されている。
ニュートンプレス (2011-04-26)
ラジオライフはPINフォトダイオードを使った放射線測定機の記事があるということを聞いて買ってみた。回路そのものはそれほど難しくないが、ノイズに対してもかなり気を使わないと再現は難しそう。PINフォトダイオードが手に入ったら試してみたい。
Arduino電力計 - サージ対策
Posted by arms22 on 2011年04月26日

目次
- Arduino電力計 - プロトタイプ
- Arduino電力計 - 回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - サージ対策
- Arduino電力計 - Pachubeにデータをアップロードする
- Arduino電力計 - ケースに組み込む
- Arduino電力計 - 2系統対応の回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - 分電盤に接続
イントロダクション
サージは落雷や静電気、他の機器の影響により発生する瞬間的な過電圧・過電流のことだ。電線や電話線、テレビのアンテナなどから侵入してくる。電線に取り付けられた電力計は、間違いなくサージの影響を受けるだろう。最悪、電力計は破壊されてしまうかもしれない。Arduino電力計の電流センサと電源トランスは商用電源の100Vと絶縁されているので、サージで回路が破壊されることは少ないと思うが、今回、追加のサージ対策として電源トランスの100V側(1次側)にバリスタとヒューズ、Arduinoのアナログ入力(2次側)にクランプダイオードと抵抗を入れることにした。
※これらの対策はサージに対してある程度有効だが万全ではない
Arduino側の対策

追加した部品はR6とR7の抵抗と、D1~D4のショットキーバリアダイオードだ。R6とR7は過電流を制限し、D1~D4は「クランプダイオード」と呼ばれ過電圧を電源・GNDに逃すように働く。ダイオードは5.1Vのツェナーダイオードでも代用できる。ツェナーダイオードを使う場合、D1とD4の2箇所だけ入れればよい。
100V側の対策

電源トランスの100V側の電線に、並列でバリスタを接続し、直列でヒューズを入れる。バリスタは電圧によって抵抗値が変わる素子。ある一定以上の大きな電圧をかけた時に抵抗値が急激に下がり、大電流を流す。この時の電圧をバリスタ電圧と呼ぶ。ヒューズはバリスタがサージによって破壊され、短絡モードで故障した場合を想定し必ず入れておく。バリスタはメーカによってはサージアブソーバと呼称される場合もある。バリスタの選定、接続の仕方についてはメーカーのテクニカルノートなどを参照してほしい。
雷サージ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/雷サージ
バリスタ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/バリスタ
ZNRサージアブソーバ Dタイプ Vシリーズ - 取り扱いに関する注意事項
http://industrial.panasonic.com/www-data/pdf/AWA0000/AWA0000PJ14.pdf
ZNRサージアブソーバ Dタイプ Vシリーズ - 酸化亜鉛バリスタZNRについて
http://industrial.panasonic.com/www-data/pdf/AWA0000/AWA0000PJ1.pdf
日本ケミコン - 使用上の注意
http://www.chemi-con.co.jp/catalog/pdf/va-j/va-sepa-j/va-precaution-j-100701.pdf
日本ケミコン - テクニカルノート
http://www.chemi-con.co.jp/catalog/pdf/va-j/va-sepa-j/va-appguide-j-100701.pdf
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Arduino電力計 - 回路図とスケッチ
Posted by arms22 on 2011年04月26日

目次
- Arduino電力計 - プロトタイプ
- Arduino電力計 - 回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - サージ対策
- Arduino電力計 - Pachubeにデータをアップロードする
- Arduino電力計 - ケースに組み込む
- Arduino電力計 - 2系統対応の回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - 分電盤に接続
イントロダクション
前回の続き。今回は回路図とArduinoのスケッチについてちょろっと解説します。まだまだ試作の段階なので回路とスケッチは今後も変わると思います。
2011/4/26
回路図とスケッチを更新しました。回路図にはサージ対策を追加、スケッチは電力計算精度を向上させました。
回路図

電圧の検出には電源トランスを使っています。電源トランスはX1-1,X1-2に接続します。電源トランスの出力はR1/R2によって分圧され、Arduinoのアナログ入力端子1番につながります。R1/R2の分圧比は実験的に求めた値です。使用するトランスによってはArduinoの電源電圧を超えてしまう場合があります。Arduinoに接続する前にテスタでAC電圧を測り、Arduinoの電源電圧を超えてないことを確認します。テスタのAC電圧は平均値なのでピークはもっと高い値になります。テスタで計測したAC電圧に1.414(√2)をかけた値が最大電圧(振幅の最大値)になります。
電流センサはX2-1,X2-2に接続します。電流センサの出力には100Ωの負荷を接続し、Arduinoのアナログ入力端子2番に接続します。電流センサの出力電圧は次の式で求められます。
Eo = K * Io * RL / n
Eo : 出力電圧(Vrms)
K : 結合係数
Io : 貫通電流(Arms)
RL : 外付負荷抵抗(Ω)
n : 巻数(ターン)
巻数は電流センサによって異なります。電流センサのデータシートで確認します。結合係数は負荷抵抗によって変化するので、データシートで確認します。電源トランス、電流センサの端子X1-2、X2-1にはArduinoの電源電圧を2分の1にした電圧(=VCC/2)を加えます。こうすることで電源トランス、電流センサの出力波形はVCC/2を基準に出力されます。
部品
使用したトランスは大阪高波のSIA-0035という入力100V-出力6V/0.35Aのトランスです。あとになって知ったのですが電圧検出には専用のトランスを使うほうが良いようです。
興和電子工業株式会社 - 電圧検出用トランス(PT・VT)
http://www.kowa-denshi.com/product/trans/PT.html
共立エレショップ - 電源用トランス
http://eleshop.jp/shop/goods/search.aspx
電流センサはU_RDのCTL-6-S32-8F-CLです。共立エレショップで\1,575と少々高めですが、分電盤のワイヤにカチっと挟んで止めるだけで使えます。
共立エレショップ - 分割・クランプ型交流電流センサ / CTL-6-S32-8F-CL
http://eleshop.jp/shop/g/g842136/
スケッチ
// 端子定義
const int arefPin = 0;
const int voltagePin = 1;
const int currentPin = 2;
// 商用電源周波数
#define POWER_FREQ (60)
// 1サイクルあたりのサンプル数
#define NUMBER_OF_SAMPLES (25)
// サンプリング間隔(マイクロ秒)
#define SAMPLING_PERIOD (1000000/(POWER_FREQ * NUMBER_OF_SAMPLES))
// デバッグ用
#define DEBUG 1
// 実効電圧、実効電流、有効電力
float Vrms;
float Irms;
float Watt;
// サンプリング用バッファ
int VASamples[NUMBER_OF_SAMPLES*4];
void calcWatt(void)
{
#define kVT (86.9817579) // 実測にもとづく係数
#define kCT (100.0 * 0.99 / 800.0) // R * 係数 / 巻き数
unsigned long t1,t2;
int i,r,v1,a1,a2,v2;
t1 = micros();
// 1サイクル分のAD値をサンプリング
for(i=0; i<NUMBER_OF_SAMPLES; i++){
r = analogRead(arefPin);
v1 = analogRead(voltagePin);
a1 = analogRead(currentPin);
a2 = analogRead(currentPin);
v2 = analogRead(voltagePin);
VASamples[(i*4)+0] = v1 - r;
VASamples[(i*4)+1] = a1 - r;
VASamples[(i*4)+2] = a2 - r;
VASamples[(i*4)+3] = v2 - r;
do {
t2 = micros();
}
while((t2 - t1) < SAMPLING_PERIOD);
t1 += SAMPLING_PERIOD;
}
// 1サイクル分の電圧と電流、電力を加算
Vrms = 0;
Irms = 0;
Watt = 0;
for(i=0; i<NUMBER_OF_SAMPLES; i++){
v1 = VASamples[(i*4)+0];
a1 = VASamples[(i*4)+1];
a2 = VASamples[(i*4)+2];
v2 = VASamples[(i*4)+3];
float vv = ((((v1+v2)/2) * 5.0) / 1024) * kVT;
float aa = ((((a1+a2)/2) * 5.0) / 1024) / kCT;
Vrms += vv * vv;
Irms += aa * aa;
Watt += vv * aa;
}
// 2乗平均平方根(rms)を求める
Vrms = sqrt(Vrms / NUMBER_OF_SAMPLES);
Irms = sqrt(Irms / NUMBER_OF_SAMPLES);
// 平均電力を求める
Watt = Watt / NUMBER_OF_SAMPLES;
}
float watt_hour;
float vrms_sum;
float irms_sum;
float watt_sum;
int watt_samples;
unsigned long last_update;
void setup()
{
Serial.begin(57600);
watt_hour = 0;
vrms_sum = 0;
irms_sum = 0;
watt_sum = 0;
watt_samples = 0;
last_update = millis();
}
void loop()
{
unsigned long curr_time;
// 電力を計算
calcWatt();
// 1秒分加算する
vrms_sum += Vrms;
irms_sum += Irms;
watt_sum += Watt;
watt_samples++;
// 1秒経過したらシリアルに出力
curr_time = millis();
if( (curr_time - last_update) > 1000 ){
#if DEBUG
for(int i=0; i<NUMBER_OF_SAMPLES; i++){
Serial.print(VASamples[(i*4)+0]);
Serial.print('\t');
Serial.println(VASamples[(i*4)+1]);
Serial.print(VASamples[(i*4)+3]);
Serial.print('\t');
Serial.println(VASamples[(i*4)+2]);
}
#endif
vrms_sum /= watt_samples;
irms_sum /= watt_samples;
watt_sum /= watt_samples;
Serial.print(vrms_sum);
Serial.print("Vrms, ");
Serial.print(irms_sum);
Serial.print("Irms, ");
Serial.print(vrms_sum * irms_sum);
Serial.print("VA, ");
Serial.print(watt_sum);
Serial.print("W, ");
// 力率 = 有効電力 / 皮相電力
Serial.print((watt_sum * 100) / (vrms_sum * irms_sum));
Serial.print("%, ");
// 積算Whを求める
watt_hour += watt_sum / 3600.0;
Serial.print(watt_hour);
Serial.println("Wh");
watt_samples = 0;
vrms_sum = irms_sum = watt_sum = 0;
last_update = curr_time;
}
}
簡単に処理の流れを解説します。まずsetupでいくつかの変数を初期化、loopで1秒間に数十回calcWattをコール、1秒間の電力の平均を求め、シリアルで出力します。
電圧・電流のサンプリング、電力の計算はcalcWattで行います。calcWattは交流電源の1サイクル分(関西だと60Hz、関東だと50Hz)の電圧・電流をサンプリングし、サンプリングした値から1サイクル分の電圧・電流、電力を計算しています。計算した値はVrms変数、Arms変数、Watt変数に格納します。
電圧はanalogReadで読み取った値をVに変換し、実験で求めた係数(87.5734677)を掛けて求めます。電流は次の式で求められます。
Io = Eo / (K * RL / n)
例えばanalogReadで読み取った値が200mVだった場合、Io = Eo / (K * RL / n)
Io = 0.2 / (0.99 * 100 / 800)
Io = 0.2 / (0.12375)
Io = 1.6A
となります。次回はPachubeへのデータアップロードに挑戦します。
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梅.py 自習室その7
Posted by arms22 on 2011年04月24日

久しぶりに梅.pyに参加。前回のその6が去年の12月だったので4か月ぶりでしょうか。今回から(?)「Python自習室」のPythonがとれてタダの自習室になりました(ぉ
本日の主なトピックス
- WiMAXはUSB接続すると超速い
- バナナが発する放射線と比べたときの線量を表す単位を「バナナ等価線量」という
- @nobonoboさんのdotcloud+py2jsネタ
- NumPy使うとn次元の配列演算が超高速などなど
僕は前日の深夜に組み立てたガイガーミューラーカウンタキットを動かしてみた。上の写真のiPhoneアプリはGeiger botというアプリで、ガイガーミューラーカウンタが放射線を検出した時に鳴るガリって音をカウントして表示してくれる。この日1時間程度動かしたところ20CPMぐらいで落ち着いていた。やっぱり放射線源がないと楽しみが半分だ。大阪の熊取に原子炉がある※1みたい。行ってみたい、かも。
※1…京都大学の原子炉実験所のようです
梅.py 自習室(mini Hack-a-thon)その7
http://atnd.org/events/14801
Make: Technology on Your Time Volume 11、発売。
Posted by arms22 on 2011年04月21日

オライリージャパン
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Make: vol11、発売ですよ!今号の特集は「宇宙開発」。自分は宇宙に行けなくてもいいから、自分が作ったモノを宇宙に飛ばしてみたいよね!いつか個人の衛星が月に着陸する日が来るんじゃないかと期待してやまない。mbedの記事もあるよ。
自由な発想でテクノロジーを使いこなす人のための「Make」。Vol.11の第1特集「DIY SPACE」は個人・ベンチャー企業による宇宙開発がテーマです。スペースシャトルの退役とその後継機の予算打ち切りなどが示すように、米国では国家事業としての宇宙開発は規模を縮小する傾向にありますが、それを補うように個人やベンチャー企業による活動が活発になっています。そのような状況を背景に、本特集ではDIY衛星の現状、超高高度観測気球の基本、自作八木アンテナでISSの通信を傍受する方法などを紹介します。日本語版では、なつのロケット団のロケット開発に関する記事などを追加しました。第2特集「デスクトップカッティング工場 Craft ROBO」では、紙を切るプリンタ「Craft ROBO」を身近なパーソナルファブリケーションのツールとして紹介します。他に、自宅周辺の写真を上空から撮影する「ヘリウム風船画像サテライト」、一輪で走る「ジャイロカー」などの制作記事、「ハッカースペースの作り方」などの読み物記事も掲載します。
O'Reilly Japan - Make: Technology on Your Time Volume 11
Arduinoで遊ぼう - フォトICダイオード S9648-100 を使って明るさを求める
Posted by arms22 on 2011年04月20日

S9648-100は浜松フォトニクスの照度センサICで、内部に電流アンプを持ち、負荷抵抗1つで簡単に明るさを得ることができます。周囲の明るさに応じてLEDの輝度を調節するなどに使えそうです。
Arduinoと接続

カソード(K)に+電位が加わるようにバイアスして接続し、アノード(A)に負荷抵抗1KΩを接続します。負荷抵抗と並列にコンデンサを入れると高周波成分除去用のローパスフィルタになります。
照度(ルクス=lx)の求め方
次のような簡単な1次式で照度(ルクス=lx)を求められます。
照度 = 出力電流 / 照度係数出力電流は負荷抵抗RLの電圧を測りオームの法則により
出力電流 = 電圧 / 抵抗で求められます。照度係数はS9648-100で0.26mA/100lx(S9648で0.29mA/100lx)です。例えば負荷抵抗RLが1KΩその電圧が3Vの時、
照度 = ((3000mV / 1000Ω) / 0.26mA) * 100となります。
照度 = (3mA / 0.26mA) * 100
照度 = 11.5384 * 100
照度 = 1153.84lx
サンプルスケッチ
const int voutPin = 0;
void setup()
{
Serial.begin(57600);
}
void loop()
{
// R1の電圧を取得
int reading = analogRead(voutPin);
// AD値をmVに変換
float voltage = ((long)reading * 5000) / 1024;
Serial.print(voltage);
Serial.print(" mV, ");
// 電圧から電流を求める I=E/R (R=1000)
float microamp = (voltage * 1000) / 1000;
Serial.print(microamp);
Serial.print(" uA, ");
// 電流をlxに変換
float lx = microamp / (290 / 100);
Serial.print(lx);
Serial.println(" lx");
delay(1000);
}
フォトICダイオード S9648-100
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02426/
フォトICダイオード S9648
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03822/
galileo-7 - Weatherduino3
http://www.galileo-7.com/?pid=19613500
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Arduinoで遊ぼう -温度センサIC、MCP9700を使って温度を測る
Posted by arms22 on 2011年04月19日

MCP9700はMicrochip社の温度センサICで、温度をアナログ電圧に変換し出力します。-40℃から+125℃までの測定範囲を持っていて、0℃~+70℃の範囲では±4度(最大)の精度もちます。外付け回路は不要で電源とGND、VOUTをマイコンのADCにつなげばすぐに使えます。
Arduinoとの接続

1 VDD <-- 5V (Arduino)VDDに5V、VOUTにA0を接続します。ADCの分解能をあげる為にArduinoの3.3VをARefに接続します。Arduino UNOの場合、高精度の3.3Vレギュレータを搭載しているので、さらにADCの精度を上げることができます。MCP9700のVDD、GND間に0.1uFのバイパスコンデンサを入れておく。
2 VOUT --> A0 (Arduino)
3 GND <-- GND (Arduino)
3.3V (Arduino) --> ARef (Arduino)
温度の求め方
次のような1次式で簡単に求められます。
温度 = (センサ出力電圧 - 0℃の時のセンサ出力電圧) / 温度係数MCP9700の温度係数は10mV/℃、また0℃の時のセンサ出力電圧は500mVとなっています。例えばセンサ出力電圧が750mVの時、
温度 = (750mV - 500mV) / 10mVとなります。しかし実際の値は計算した値と異なります。素子ごとのバラつきや温度に対して非直線性の出力特性により変化します。このような素子はある温度でシステムを校正することで精度を向上させることができます。例えば室温25℃で校正した場合、0℃~70℃の範囲で±0.5℃の精度を得ることができます。
温度 = (250mV) / 10mV
温度 = 25℃
サンプルスケッチ
const int voutPin = 0;
void setup()
{
Serial.begin(57600);
// ARefに3.3Vを接続し、それを基準電圧にする
// 外部リファレンスを使わない場合、mV計算時の3300を5000に変更すること
analogReference(EXTERNAL);
}
void loop()
{
// MCP9700の出力電圧を取得
int reading = analogRead(voutPin);
// AD値をmVに変換(外部リファレンスを使わない場合、3300 --> 5000に)
float voltage = ((long)reading * 3300) / 1024;
Serial.print(voltage);
Serial.print(" mV, ");
// mVを摂氏温度[C]に変換
// 0度で500mVのオフセットがのっているので500mVを引く
// 10mV / 温度
float tempC = (voltage - 500) / 10;
Serial.print(tempC);
Serial.print(" degress C, ");
// 摂氏温度[C]を華氏温度[F]に変換
float tempF = (tempC * 9 / 5) + 32;
Serial.print(tempF);
Serial.println(" degress F");
delay(1000);
}
MCP9700/01 低消費電力リニアアクティブサーミスタIC
http://ww1.microchip.com/downloads/jp/DeviceDoc/21942B_JP.pdf
温度センサーIC MCP9700-E/TO 低消費電力リニアアクティブ (8個入)
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03286/
How to measure temperature with Arduino and MCP9700
http://starter-kit.nettigo.eu/2010/how-to-measure-temperature-with-arduino-and-mcp9700/
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Arduino電力計 - プロトタイプ
Posted by arms22 on 2011年04月11日

目次
- Arduino電力計 - プロトタイプ
- Arduino電力計 - 回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - サージ対策
- Arduino電力計 - Pachubeにデータをアップロードする
- Arduino電力計 - ケースに組み込む
- Arduino電力計 - 2系統対応の回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - 分電盤に接続
イントロダクション

ずっと以前から作って見たいと思っていた電力計を作り始めた。電力計はワットチェッカーやワットモニターなど安価でそこそこ使えるものが市販されているが、部屋全体の消費電力が知りたい場合、それらを電化製品1つ1つ(或いはテーブルタップ)に取り付ける必要がある。また照明など壁に埋め込まれた機器には取りけられない。
僕が作りたい電力計は機器とコンセントの間に挿入するタイプではなく
蓄積したデータを使って「今日の最高・最低電力」とか「本日の消費電力」とか表示させたい。数年分のデータがたまれば明日の電力予測もできるかもしれない。温度計のとなりに電力計を置く日も近いかもしれない。
※1...
※2...エネルギーや環境データなど、さまざまなセンサーデータの共有を可能にするウェブサービス。
プロトタイプ


まずはArduinoを使って簡単に実験+プロトタイプを製作。電力計算に必要な電圧と電流を測定する部分を作る。
電圧は電源トランスを使って100Vを6Vぐらいまで落とし、さらに抵抗で2Vぐらいまで落としてからArduinoのアナログ端子に入力する。電流はU_RDの極小型クランプ式電流センサ「CTL-6-S32-8F-CL」を使う。電流センサのワイヤに100Ωの負荷をつなぐと、機器側に流れた電流に応じた電圧が発生する。この電圧をArduinoのアナログ入力で読み取る。電流センサは電源コードの片側に通して使用する(写真右)。
電源トランスの定格出力電圧は定格電流を流した時の電圧で、負荷が軽いと2~3割り高い電圧が出力される。今回使った電源トランスだとピークツーピークで25Vもでていた。マイコンを壊さないようしっかり抵抗で電圧を下げて使う必要がある。
電流センサの出力は0V~1Vとマイコンで扱い安い電圧が出力されるが、5V動作のAD変換の分解能が4.8mVと少々荒くなっていて若干誤差がでる。誤差を減らす為にアンプを通して電流センサの出力をもう少し高い電圧にする必要がありそうだ。
実測
プロトタイプを使っていくつかの機器の電圧、電流、消費電力を測定してみた。測定はテーブルタップに電流センサ、電源トランスを繋いだ状態で対象の機器を1つだけつないで行った(この記事のトップ写真)。青色のグラフは電圧、緑色のグラフは電流を表している。グラフの下に実効電圧(Vrms)、実効電流(Arms)、皮相電力(VA)、有効電力(W)、力率(%)、積算電力(Wh)も表示している。
定格100V、54Wの白熱電球。ワットは近い値がでている。力率100%のはずだけど96%とほんの少しだけ低い。ADCの変換時間分、位相はずれるけど4~5%もずれないはずだが。。回路側はオシロスコープがないと何ともならないな。

103.25Vrms, 0.55Arms, 57.05VA, 54.98W, 96.38%, 0.85Wh
定格20Wの電球型蛍光灯。スパイク上の電流波形。

104.23Vrms, 0.39Arms, 40.37VA, 19.92W, 49.35%, 0.25Wh
MacBookのACアダプタ。スパイク上の電流波形。蛍光灯より鋭い。

103.75Vrms, 0.38Arms, 39.67VA, 17.23W, 43.43%, 0.27Wh
MacBookのACアダプタやWiFiルータ、CATVコンバータのアダプタ。

104.02Vrms, 0.64Arms, 66.59VA, 33.59W, 50.45%, 14.11Wh
長くなりそうなので回路図、Arduinoのスケッチはまた次回。
参考URL
電流センサのUユー・アール・ディー - 技術情報
計測技術研究所 - ワットチェッカーの動作原理
Yahoo!知恵袋 - ワンチップマイコンで交流電圧(正弦波)を測定したいのですが...
Aitem-Lab - 交流の大きさ表現
力率と皮相・有効・無効電力
YOKOGAWA - 交流電力の基礎知識と電力測定器の仕組み
関連URL
Under Power 研究所 - MSP430-CQ ベースボードのアプリケーション AC電圧/電流計
Fenrir's Blog - XBeeでワイヤレス電力計
がた老AVR研究所 - Xbeeを使った電力ロガーの仕様を考える
Arduino Blog - WiFi Enabled Whole House Power Meter
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なぜ?どうやって?何を?人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされる
Posted by arms22 on 2011年04月09日

Make: Japanの記事でリンクされていサたイモン シネックの講演が非常に面白かったので紹介しておく。
サイモン シネックがシンプルで強力なモデルを使って周りを動かすリーダーシップについて説明します。全てはゴールデンサークルと「何のために」という質問から始まります。成功例として、アップルやマーチン・ルーサー・キング、ライト兄弟を取り上げ、失敗例として (最近の勝訴で株価が3倍になったものの) 苦難の続く TiVo を取り上げます。
MAKE: Japan - DIYの再生 vs 巨大組織 - Johnny Lee
http://jp.makezine.com/blog/2011/04/the-re-emergence-of-diy-vs-big-organizations-by-johnny-lee.html
サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか
http://www.ted.com/talks/lang/jpn/simon_sinek_how_great_leaders_inspire_action.html
Audio Jack Modem for iPhone and Android
Posted by arms22 on 2011年04月08日

SparkFunからSoftModemの基板が発売されました。Audio Jack Modem for iPhone and Androidと名前は変わっていますが、この基板はスイッチサイエンスが設計・製造し、SparkFunがスイッチサイエンスから購入しています。僕はSoftModemの設計情報をスイッチサイエンスにライセンスする形でこれに係わっています。
時々、海外から売って欲しいって問い合わせがあるけど、これで「SparkFunで買ってね」って言える←重要。
Audio Jack Modem for iPhone and Android
http://www.sparkfun.com/products/10331
SoftModemインターフェースボード
http://code.google.com/p/arms22/wiki/SoftModemBreakoutBoard