Arduino HEXAPOD
Posted by arms22 on 2011年05月29日

この日は、大阪は日本橋の某所でガリレオ7のミーティング。主なトピックスは、
- マトリクスLEDでうまくタッチセンスする方法
- カルガモちゃんがとある工場のラインで稼働するかもしれない話
- 分電盤ハッキングのしかた
- Arduino HEXAPOD
Arduino HEXAPODはサーボ3個で歩く昆虫型のロボット。何台も作ってワサワサ動かしたくなるね。
ミーティングのあとはデジット→千石→マルツ→パーツランド→シリコンといつものコースを回って、ポミエで一口ステーキを食べてフィニ。めずらしく日記っぽいエントリー。
SoftModemインターフェースボードⅡ発売
Posted by arms22 on 2011年05月26日

お待たせしました。SoftModemインターフェースボードⅡ発売です。以前、ご紹介したSparkFunのAudio Jack Modem for iPhone and Androidと同じものです。スイッチサイエンスさんが製造・販売しております。
ちまたではArduino×Androidの組み合わせでアクセサリが作れるて盛り上がっているけど、Apple(iPhone)はアクセサリの開発に関して今だクローズドの姿勢でいる。
SoftModemはAndroidのUSBほど速くないけど、ちょっとしたスイッチやセンサをiPhoneにつなげて見たいって思っているならベターな選択じゃないかな。
SoftModemインターフェースボードⅡ
http://www.switch-science.com/products/detail.php?product_id=600
Arduinoストアオープン!
Posted by arms22 on 2011年05月25日

本家ArduinoチームがArduinoストアをオープンしたよ。Arduino UnoをはじめMega、Pro、Pro Mini、BTなどのArduinoシリーズや、SparkFun/Adafruitのシールド、プロトタイピング用キット「TinkerKit」が買える。Arduino Unoが22ユーロ、今のレートだと2500円くらい。国内のどのショップより安いね。送料は12ユーロ必要だけど。
ArduinoストアではArduino互換プロダクトを募集している("Sell"のページ参照)。あなたが設計したArduino互換プロダクトをあなたの代わりに製造・販売してくる。もし世界中で自分が設計したArduino互換プロダクトを売りたいと思っているなら store[at]arduino.cc にメールするといい。きっと力になってくれると思う。
Arduino Store - community and electronics
http://store.arduino.cc/ww/index.php
Arduino Blog - Arduino Store Opens
http://arduino.cc/blog/2011/05/23/arduino-store-opens/
子どもが体験するべき50の危険なこと
Posted by arms22 on 2011年05月24日

Make: Projectsシリーズの新刊『子どもが体験するべき50の危険なこと』が5月25日に発売されます。
本書は、さまざまな分野から選んだ50の活動を通して「本当の危険を見きわめる力」と「それに対処する力」を身につけるための書籍です。「ナイフを使う」「目かくしで1時間すごす」「強風の中で手作り凧をあげる」「やりを投げる」「ミツバチの巣を探す」「車を運転する」「指を瞬間接着剤でくっつける」などの活動を親子で行うことで、道具を使う技術、とっさの際の身体の使い方、テクノロジーと社会の仕組みなどに関して、体験にもとづいた知識を得ることを可能にします。大人の読者にとっても、子供のころの感覚を取り戻したり、気づかないうちに設けていた制限に気づくためのきっかけになることでしょう。
内容は少々過激かもしれませんが、この本はこどもたちの力をやしなう為の本です。決して危険な活動を推奨するものではありません。
大人が読むと「子供の頃にやった危険なことあるある集」になってしまうので、ぜひお子様と一緒に読んで、体験してみてください。MAKE: Japanブログで著者のGever Tulley氏のTEDで行われた講演の様子が動画で公開されています。そちらもぜひご覧ください。
MAKE: Japan : 新刊『子どもが体験するべき50の危険なこと』は5月25日発売
http://jp.makezine.com/blog/2011/05/50_dangerous_things.html
O'Reilly Japan - 子どもが体験するべき50の危険なこと
http://www.oreilly.co.jp/books/9784873114989/
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Arduino電力計 - Pachubeにデータをアップロードする
Posted by arms22 on 2011年05月18日

目次
- Arduino電力計 - プロトタイプ
- Arduino電力計 - 回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - サージ対策
- Arduino電力計 - Pachubeにデータをアップロードする
- Arduino電力計 - ケースに組み込む
- Arduino電力計 - 2系統対応の回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - 分電盤に接続
イントロダクション
2015/9/27 追記
PachubeはXivelyというIoTのクラウドサービスに変わったようだ。
Arduino電力計で計測したデータをPachube(パッチベイ)にアップロードしてみたよ。
Pachubeはインターネットを介して環境データやセンサデータなど共有可能にするウェブサービスだ。Pachubeに参加すると、アップロードしたデータを共有したり、共有されたデータを使って新しいウェブサービスやアプリケーションを作ったりすることができる。例えばJapan GeigermapはPachubeにアップロードされた放射線データを日本地図にマッピングし、情報を可視化している。
Japan Geigermap : At-a-glance
http://japan.failedrobot.com/
Pachubeにアップロードしたデータは専用のページで見る事ができ、データは数ヶ月に渡って保存される。これでいつ・どのくらい電気を使ったのか確認することができるようになった。実際のところ、電力計はまだ分電盤に取り付けておらず、テーブルタップに繋がった機器の消費電力を計測して、自宅にいる間だけアップロードしている。

Environment Feeds from arms22's lab
今回、Pachubeのサインアップ・フィードの登録・データのアップロードの仕方などは「レシピ39:自分の生活環境の放射線量を計測したい」を参考にした。Pachubeのサインアップなどの詳しい手順はレシピ39を参照してほしい。
ハードウェアの準備

Arduinoをインターネットに接続するにはイーサネットシールドが必要だ。イーサネットシールドは写真のようにArduinoのピンソケットに挿して使う。こんなふうに基板を挿すことで機能を拡張できるのがArduinoの良いところだね。こう言った拡張基板を「シールド」と呼んでいる。
スイッチサイエンス - Arduinoイーサネットシールド(microSDスロット付)
http://www.switch-science.com/products/detail.php?product_id=383
Pachubeのサインアップ
まずはPachubeのサインアップから。次のページからPachubeにサインアップしよう。
Pachube - Choose a plan and sign up below
https://www.pachube.com/plans
1ヶ月ほど前、Pachubeの料金プランが一新され、7つ(ぐらい)あったプランがBasic、Pro、Premiumの3つになった。ProとPremiumは有料、Basicは無料だ。とりあえず始めたい人はBasicプランを選ぶといい。3つのプランの比較表を作ったのでPro、Premiumを検討したい人は参考にしてほしい。Proは365日データが保存されるのでおすすめ。
Pachube Basic | Pachube Pro | Pachube Premium | |
非公開可能? | 不可 | 不可 | 可能 |
データの保存期間 | 30日 | 365日 | 無期限 |
データストリーム | 5 データストリーム | 40 データストリーム | 250 データストリーム |
APIアクセス制限 | 5 回/分 | 40 回/分 | 250 回/分 |
データインポート制限 | 500 データポイント/日 | 4000 データポイント/日 | 無制限 |
価格 | 無料 | 1ヶ月 $ 2.99 1年 $23.88(1ヶ月 $1.99) | 1ヶ月 $ 11.99 1年 $95.88(1ヶ月 $7.99) |
サインアップが終ったらタイムゾーンを日本/東京に変更しておく。
my profile→Details [click here to edit your info + password]→Time zone→(GMT+09:00) Tokyo
フィードの登録
次に新しいフィードを登録しよう。
Pachube - INPUT・Register a Feed
http://www.pachube.com/feeds/new
最低限入力しなければならない項目はFeed typeとFeed titleだ。Feed typeはmanualを選択しておけば良い。それ以外の項目について簡単に説明すると、
- Description: フィードの概要
- Feed tags: フィードタグ、カンマで区切って入力する
- Website: ウェブサイトのURL
- Contact email: メールアドレス、公開されるので非公開にしたいアドレスを入力しないこと
- Location name: 場所の名前
- Elevation (m): 高さ
- Exposure: indoor(屋内)かoutdoor(外)
- Disposition: fixed(固定)かmobile(移動体)
- Domain: physical(物理的)かvirtual(仮想)
- Datastream: データストリーム(この後解説)
データストリームの追加
Basicプランでは最大5つのデータストリームを追加できる。ここでは電力(W)、電圧(V)、電流(A)、皮相電力、力率の5つを追加する。それぞれID、タグ、単位、シンボル、タイプを指定して追加する。

タイプはbasic SI・delived SI・delived unitsなど5種類あるが、それぞれどのような意味かはっきりしないので、分らなければ何も選択しなくても良い、と思う。SIは国際単位系のことでbasic SIはSI基本単位のことだと思われる。SI基本単位はm(メートル)・kg(キログラム)・s(秒)・A(アンペア)・K(ケルビン)・cd(カンデラ)・mol(モル)の7つが定められている。
Wikipedia - SI基本単位
http://ja.wikipedia.org/wiki/SI基本単位
データストリームを追加したらSave Feedをクリックして、フィードの登録を完了しよう。登録を完了するとフィード専用ページにジャンプする。フィード専用ページのURL末尾5桁の数字はフィードIDなのでメモしておこう。
http://www.pachube.com/feeds/22512
APIキーの追加
PachubeにデータをアップロードするにはAPIキーが必要だ。 サインアップ時、すべての機能にアクセス可能なマスターAPIキーと呼ばれるAPIキーが1つだけある。マスターAPIキーは第三者に渡ると困った事態になりかねないので、非公開にしておく。
代わりにいくつかの制限を加えたAPIキーを作成し、それを使う。my profile→API Keysと進み、Additional API Keys→New API Keyを選ぶ。Permissions(アクセス権)、Expires(期限)を設定し、Create New API Keyを押すと新しいAPIキーが作成される。このAPIキーはいつでも削除できる。もし不正に利用された場合、直ちに削除すれば良い。

Show KeyをクリックするとAPIキーを確認できる。この長ったらしいキーもメモしておこう。

サンプルスケッチ
スケッチは次のURLからをダウンロードしてほしい。このスケッチはEthernetDHCPライブラリを使用するので、EthernetDHCPライブラリもあわせてダウンロードしておく。EthernetDHCPライブラリはArduinoのライブラリフォルダにコピーする。
Download: Power meter /w Arduino
http://code.google.com/p/arms22/downloads/detail?name=watt_pachube-001.zip
gkaindl.com - Arduino Ethernet
http://gkaindl.com/software/arduino-ethernet/
watt_pachube.pdeを開いて、settings.hタブを選択し、次の変数の値を書き換えよう。
- environmentId
フィードID、フィードの登録でメモした5桁の番号。 - apiKey
APIキー - macAddress
イーサネットシールドに貼られているシールの12桁の番号
簡単にスケッチの内容を解説すると、setupはEthernetライブラリの初期化、DHCPでIPアドレスの取得を行う。loopはcalcWatt(消費電力計算)の呼び出しと1分間隔でupdateDataStream(Pachubeへのデータアップロード処理)の呼び出しを行う。実際のデータのアップロードはupdateDataStreamで行う。データは次の様にデータストリームの追加で指定したIDとデータ(数値)をカンマで区切って送る。
0,32.340
1,105.970
2,0.567
3,60.056
4,53.849
次回予告
ここまででArduino電力計の基本システムは出来上がった。次回はケースの作成と分電盤への取り付けを行う予定。長々と続けて来たこの連載も次で最後、かも。
YAPAN.org - レシピ39:自分の生活環境の放射線量を計測したい
http://www.yapan.org/main/2011/03/measure_radiation_dose.html
Ondra on Tumblr - 測ることで続ける節電
http://tumblr.ondra.cc/post/4866024075/saving-electricity-by-measuring
菅工房 - ウェザーステーション観測データ
http://www.sugakoubou.com/doku/ウェザーステーション観測データ
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Android Open AccessoryとArduinoベースの開発キット
Posted by arms22 on 2011年05月11日

Google が Android端末と接続するUSBハードウェアの規格 Android Open Accessory を発表しました。外部アクセサリとAndroidの接続仕様やプロトコル、ソフトウェアAPIを定めたもので、Android 3.1 (Honeycomb) または 2.3.4 (Gingerbread) 以降のAndroid機器は Open Accessory 対応アクセサリとの互換性を備えます。
Android Open Accessory 発表、Arduinoベースの開発キットも提供
リンク先の通りだがGoogleがAndroid端末と外部アクセサリを接続するための規格「Android Open Accessory」を発表した。これまで自作のハードウェアをAndroid端末に接続する為にはソフトモデムを使ったり、無線を使ったり、キーボードのフリをしてみたりしなければならなかった。しかしGoogleがAndroid Open Accessoryを発表したことで、大っぴらに、正々堂々と自作のハードウェアをAndroid端末に接続することができるようになった。
特筆すべきはここで紹介されている開発用のリファレンスボード、Android Open Accessory Development Kit (ADK)がArduinoベースであるということだ。このボードはArduino MEGA2560ベースでCircuits@HomeのUSBホストシールドと同等の回路を備える。開発者はこれをベースに自分だけのハードウェアを作ることができる。
今すぐ開発ボードが欲しい場合はArduino UNOやDuemilanoveとUSBホストシールドを組み合わせればよいだろう。USBホストシールドはスイッチサイエンスで買える。
Open AccessoryやADKはオープンソースでライセンス料や守秘契約など不要だ。ADKはすでに公開されていてすぐにでも開発をはじめることができる。Android 3.1を積んだ端末があればの話だけどね。
Android Open Accessory Development Kit
http://developer.android.com/guide/topics/usb/adk.html
アールティロボショップ - RT-ADK&RT-ADS(開発用リファレンスボード)
http://www.rt-shop.sakura.ne.jp/rt-shop/index.php?main_page=product_info&products_id=2731
スマートフォンから制御できる周辺装置向けの「ADK」、日本のベンチャーが発売
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110511/360206/
スイッチサインエス - USBホストシールド
https://www.switch-science.com/products/detail.php?product_id=438
Arduino - HomePage
http://arduino.cc/
Arduino - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Arduino
ガイガーカウンター作ったよ。
Posted by arms22 on 2011年05月01日

ガイガーカウンターのキットを組み立てたよ。今回製作したキットは@felis_silvさんのGM管キット【大】。プリント基板はついてこないけど、わかりやすい実態配線図ですんなり完成。現在、プリント基板バージョンのキットも準備中の様子。
このキットにはロシア製のGM計数管(ガイガー=ミュラー計数管)「SBM-20」が使われていて、硬β線からγ線まで検知できる。放射線がGM計数管を通過するとスピーカーからカリッと音がする。電源を接続するとスピーカーからカリカリと音が聞こえてくる。
ガイガーカウンターは1分の間に放射線が何回、管を通過したかをCPM(カウント・パー・ミニッツ)という単位で表す。管によって放射線の感度がことなるので、同じ場所でも管が異なればCPMも変わってくる。シーベルト/時への換算は管毎に決まった係数をかけることで大凡の値が得られる。
このキットは放射線を検出してカリッと音を鳴らすことしかできないので数をカウントし、CPMを計算する回路は自前で用意する必要がある。ガイガーボットはガイガーカウンタのカリカリ音をカウントしCPMを計算してくれるiPhoneアプリ。
やまねこのマイコン実験室 - GM管頒布
http://wiki.livedoor.jp/yamamaya_com/d/GM管頒布
higuchi.com blog » ガイガーカウンター
http://www.higuchi.com/category/56/blogid/1
ガイガー=ミュラー計数管
http://ja.wikipedia.org/wiki/ガイガー=ミュラー計数管