Dotsライブラリ002、リリース
Posted by arms22 on 2011年06月30日

(写真は白色マトリクスLEDを使ったバージョン、現在取り扱いはありません)
Dotsduinoのソフトウェアライブラリ「Dots」の新しいバージョン002をリリースしました。今回、マトリクスLEDのダイナミック点灯制御をタイマ割り込みを使った非同期制御に変更しました。これでメインループでおもた~~い処理を行っても表示がチラつくことがなくなります。またタイマ割り込みによる非同期制御対応にともないupdate()、updateWithDelay()を廃止しました。それと8x5ドットのマトリクスLEDにも対応しました。
2011/7/1 追記
タイマ0のコンペア割り込みを使っている関係で5番と6番のPWM出力を止めています。5番と6番のanalogWriteは動作しません。
Dots-002.zip
http://code.google.com/p/arms22/downloads/detail?name=Dots-002.zip
変更点
- ダイナミック点灯制御の非同期対応
- 8x5ドットマトリクスLED対応
- update()、updateWithDelay()廃止
キット
Dotsduinoキットはスイッチサイエンス、galileo7で購入できます。
スイッチサイエンス/商品詳細 Dotsduinoキット
http://www.switch-science.com/products/detail.php?product_id=510
Dotsduino - galileo7
http://www.galileo-7.com/?pid=26976603
サンプル動画
ライブラリの更新ついでに動画を撮ってみました。赤色のLEDがオレンジ色に見えていますが、もっと'赤'っぽいです。
関連URL
Dotsduino(ドッツデュイーノ)のスケッチと回路図
Dotsduino(ドッツデュイーノ)ハンダづけ
スケッチの変更対応
従来のスケッチ。
void loop() {
// 何かの処理
do_something();
// できるだけ短い間隔で呼ぶ
myDots.update();
}
void loop() {
// 何かの処理
do_something();
// ミリ秒を指定して呼ぶ
myDots.updateWithDelay(500);
// 何かの処理
do_something();
// ミリ秒を指定して呼ぶ
myDots.updateWithDelay(500);
}
新しいスケッチ。次のようにupdate()は削除、updateWithDelay()はdelay()に置き換えてください。
void loop() {
// 何かの処理
do_something();
}
void loop() {
// 何かの処理
do_something();
// 通常のdelay()を呼ぶ
delay(500);
// 何かの処理
do_something();
// 通常のdelay()を呼ぶ
delay(500);
}
Made by Hand - ポンコツDIYで自分を取り戻す
Posted by arms22 on 2011年06月28日

Make:本の新刊「Made by Hand - ポンコツDIYで自分を取り戻す」が6月25日に発売されました。この本はいわゆるハウツー本ではなく読み物系です。英語版「Make」の編集長、マーク・フラウエンフェルダーさんがさまざまなDIYプロジェクトを通して体験したこと、感じたことを書き綴っています。序章のラロトンガへの脱出では「Make」創刊時の話が書かれています。
内容が気になる人はMake: Japan: ブログで本文の一部が掲載されているので読んでみるといいよ。なかなか読み応えがあります。
「Makerムーブメント」を主導する雑誌「Make」の編集長、ブロガーとして知られる著者による、ビットの世界からアトムの世界への旅の記録。野菜作り、エスプレッソマシンの改造、シガーボックスギター作り、鶏小屋作りと養鶏など、さまざまなDIY体験を通じて、個人が物を作ることの意味を考える一冊です。「失敗とは恥ずかしいこと」、そして「自家製品は不完全なもの」という固定観念から抜け出して、身の回りの物理環境を創造、改良するという楽しみを、生活に取り入れていく過程をユーモアを交えて綴ります。自分にあったDIYをはじめてみたいと思っている方、Makerムーブメントの根底にある価値観を知りたいと考えている方におすすめです。 (via Made by Hand――ポンコツDIYで自分を取り戻す)
Made by Hand――ポンコツDIYで自分を取り戻す
http://www.oreilly.co.jp/books/9784873115009/
新刊『Made by Hand』
http://jp.makezine.com/blog/2011/07/made_by_hand.html
オライリージャパン
売り上げランキング: 6443
Arduino電力計 - ケースに組み込む
Posted by arms22 on 2011年06月22日

目次
- Arduino電力計 - プロトタイプ
- Arduino電力計 - 回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - サージ対策
- Arduino電力計 - Pachubeにデータをアップロードする
- Arduino電力計 - ケースに組み込む
- Arduino電力計 - 2系統対応の回路図とスケッチ
- Arduino電力計 - 分電盤に接続
イントロダクション
少し時間がかかったけどArduino電力計をケースに入れてみたよ。ケースに入れるとより電力計っぽくなりますな。

ケースはタカチのOP180B(OP型開閉プラスチックケース)を採用しました。蓋付なのでメンテナンスしやすい。

青と白の電線で電力計と分電盤をつなぎます。電線はラグ端子台のネジでしっかり固定します。電線が外れてショートしたり、感電したりすると大変だからね!

中の様子。Arduinoと電源基板、電源トランスなどなど。まだ若干余裕があるので、モニタリング用のキャラクタ液晶もつけようかと考え中。

バニラシールドに回路を組み立てました。電流センサと電源トランス、電源基板はピンヘッダとQIコネクタで接続します。

茶色い基板はデジットで買った電源基板で、AC100VからDC10Vを作ってくれます。1つ350円と格安だけど、負荷がつながっていないと出力が止まってしまいます。リップル(脈流)も少し多めらしい。こいつの出力を平滑回路(コイルとコンデンサ)を通してArduinoのVinに接続します。

大阪高波の電源トランスです。2つあるのは2系統の電力を測るためです。
一般的な住宅では単相3線式とよばれる3本の電線を使った方式で電気が供給されています。3本(赤・白・黒)の電線の真ん中の白はGND、赤と白で100V、黒と白で100V、赤と黒で200Vになります。赤と黒の電線には負荷が均等になるよう家電が接続されています。赤と黒、両方の消費電力を測らないと家全体の消費電力は得られません。
電源トランスの1次側にはヒューズを直列に、サージアブソーバを並列に接続しています。サージアブソーバは雷ノイズや他の電気製品のノイズを吸収してくれます。ヒューズはサージアブソーバが短絡モードで故障した時の対策としていれています。

ラグ端子台の反対側にイーサーネットポートがあります。その下はUSBポート。さて、いよいよ次回は分電盤への取り付けです。乞うご期待。
売り上げランキング: 81
売り上げランキング: 1407
キュートでチャーミングなBokeh写真を撮る
Posted by arms22 on 2011年06月20日

Make: Projectsを参考にキュートでチャーミングなBokeh写真を撮ってみたよ。デジタル一眼レフカメラと簡単な工作でこんなにもかわいい写真が撮れる。
ピンぼけした背景の光の形はカメラの絞りの形状で決まるようだ。カメラのレンズを覆うようにして、第2の絞りを自作してやれば好きな形の光を作れるようになるというわけ。ビルの明かりや街灯、車のテールランプ、クリスマスイルミネーションなど撮影するととってもチャーミングな写真になる。
※1 Bokehは日本語の暈け・ボケが語源の言葉で、英語の“blur” や“haze”と同じ意味で使われるみたい。日本語が由来とかびっくりだね。
必要な道具

コンパスカッター、ノギス、アートナイフ。コンパスカッターはコンパスとハサミで代用できるけど、綺麗な円を切り出すにはコンパスカッターが最適。レンズの直径を正確に測る為にノギスもあったほうがいい。細かい形を切り出すのにアートナイフは必須だ。
作り方

カメラを用意する。今回、撮影にしようしたカメラはPENTAX K100Dと18-50mmの標準レンズ。レンズの直径を測って、黒い画用紙から円を切り出し、円の中心に好きな形をくりぬく。耳は取り外し用なので適当なサイズでOK。ハートに星、アップルマークを切り出してみた。

写真のように絞りを取り付ける。円の直径が正しければぴったりレンズにはまるはずだ。
撮影
カメラのモードを絞り優先(AV)にして、F値を最小に。ピントをできるだけ手前に設定し、マニュアルで撮影する。



今回、ハートと星とアップルだけ作ったけど、もっともっと複雑な形状でも大丈夫みたい。flickrにもたくさんBokeh写真がアップされているので、気になる人はチェックしてみてね。
Make: Online | Skill Builder: Bokeh Photography Effect
http://blog.makezine.com/archive/2011/06/how-to-bokeh-photography-effect.html
Bokeh - DIY How to from Make: Projects
http://makeprojects.com/Project/Bokeh/371/1
無骨でダサカッコいいケース
Posted by arms22 on 2011年06月08日

ガイガーカウンターといえば、でっかくて、無骨で、ダサカッコいいケースに、マイクみたいなやつをもってガリガリするイメージがあるけど、そんなカッコいいケースなんて中々見つからなくて、出来合いの安いプラケースに入れてしまった。仮のケースのつもりなんだけど、このままになりそうな予感がする。
おまけにパーツの配置が悪くて電池を入れれる隙間がない、空間はまだまだ余裕はあるんだけど。やっぱり自分でケースも作れるようにならないとダメだね。
ガイガーカウンター作ったよ。
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-426.html
chipKIT vs Maple vs Arduino
Posted by arms22 on 2011年06月01日

chipKIT Uno32 Arduino-Compatible Prototyping Platform
http://www.digilentinc.com/Products/Detail.cfm?NavPath=2,719,896&Prod=CHIPKIT-UNO32
chipKIT Uno32はDigilentが開発したArduinoとピン互換・スケッチ互換のマイコンボードだ。Microchipの32bit PICマイコン、PIC32MX320F128を搭載している。
スイッチサイエンス - Maple
http://www.switch-science.com/products/detail.php?product_id=627
Mapleはleaflabsが開発したARMマイコンボードだ。chikKIT Uno32と同じくArduinoとピン互換・スケッチ互換だ。STマイクロのSTM32F103RB(32bitのARMマイコン)を搭載している。
chipKIT Uno32/Maple/Arduino、それぞれの機能を比較してみた。
機能比較
chipKIT Uno32 | Maple (Rev5) | Arduino Uno | |
マイクロコントローラ | PIC32MX320F128※1 | STM32F103RB※2 | ATmega328 |
動作電圧 | 3.3V | 3.3V | 5V |
入力電圧 | 7~12V? | 5~12V | 7~12V |
デジタルI/O | 42 | 39 | 14 |
アナログ入力 | 12(10bit) | 16(12bit) | 6(10bit) |
PWM | 5(16bit) | 15(16bit) | 6(8bit) |
シリアルポート | 2 | 3 | 1 |
USB | USBシリアル | USBデバイス | USBシリアル |
Ethernet | Arduino Ethernetシールド | Arduino Ethernetシールド | Arduino Ethernetシールド |
通信 | SPI/I2C | SPI/I2C | SPI/I2C |
フラッシュメモリ | 128KB | 128KB | 32KB |
SRAM | 16KB | 20KB | 2KB |
EEPROM | 4KB(エミュレート) | - | 1KB |
クロック周波数 | 80Mhz | 72MHz | 16MHz |
開発環境 | mpide※3 | Maple IDE※3 | Arduino IDE |
言語 | C/C++ | C/C++ | C/C++ |
価格 | 26.95ドル | 5,169円 | 2,995円 |
※2 STマイクロ社製32ビットARM Cortex M3マイクロプロセッサ。
※3 Arduino IDEベースの開発環境。GCCコンパイラが同梱されている。
ピン互換
chipKIT・MapleともArduinoとピン互換で各種シールドがそのまま使える。どちらのボードも電源電圧は3.3Vなので、5V動作のシールドを使う場合は何らかの対応が必要になる。
スケッチ互換
chipKIT・Mapleの開発環境はArduino IDEをベースとして作られていて、標準API(delay,pinMode,digitalRead/Write,analogRead/Writeなど)はすべて実装されている。その為、従来Arduinoで動作していたスケッチはどちらの開発環境でも、そのまま動作する。Arduinoのマイコンのハードウェア機能をフルに使ったスケッチやライブラリは動作しない。またMapleの開発環境に関して言えば、いくつかの標準ライブラリはサポートされていない。
Microchip、PIC32ベースのArduino互換開発キットを発表
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/06/01/013/index.html
Mapleが届いた。
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-290.html
ARMベースのArduino互換ボード、Maple
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-253.html