Arduinoで遊ぼう - デジタル温度・湿度センサー「SHT11」
Posted by arms22 on 2012年09月10日

SHT11はSENSIRION社のデジタル温度・湿度センサー「SHT1x」シリーズの1つ。SHT1xシリーズは全数校正されていて、チップ内部のメモリに校正係数が保存されている。センサーからはこの係数によって校正された値が出力される。実際の温度・湿度を得るためには変換式を使って計算する必要がある。センサとの通信はI2Cに似た(互換性はない)2線式のシリアルインターフェースで行う。
主な仕様
- 動作電圧:2.4V〜5.5V
- 通信:デジタル2線シリアル
- 精度:温度±0.4°、相対湿度±3%
- 測定湿度範囲:0~100%RH
- 測定温度範囲:-40℃~+123℃
接続

Arduinoの5VをセンサのVDDに接続する。センサは3.3Vで校正されているので、より高い精度で値を得たい場合は、3.3VをセンサのVDDに接続する。センサ近くのVDD-GND間に0.1uFのバイパスコンデンサを接続する。DATAは10kΩでプルアップしておく。SHT11のデータシートによると10kΩでプルアップすると良いとされている。Arduino内蔵のプルアップ抵抗使わず必ず外付けする(内蔵プルアップ抵抗は20K〜30Kあるので)。
ライブラリ
SHT1xシリーズ用のライブラリが次のURLで公開されています。このライブラリを使えば簡単に温度・湿度が得られます。ついでに露点温度も得ることができます。
Arduino playground - Sensirion
http://arduino.cc/playground/Code/Sensirion
ただこのライブラリはArduino 1.0に対応していません。ソースコードを少し修正しArduino 1.0に対応したバージョンを次のURLで公開しています。オリジナルの方が対応するまでこちらをお使いください。
Sensirion(Arduino 1.0対応)
http://arms22.googlecode.com/files/Sensirion-arduino-100.zip
サンプルスケッチ
#include <Sensirion.h>
// 端子定義
const uint8_t dataPin = 2;
const uint8_t clockPin = 3;
// 温度・湿度・露点温度格納用変数
float temperature;
float humidity;
float dewpoint;
// SHT1xデバイス
Sensirion tempSensor = Sensirion(dataPin, clockPin);
void setup()
{
// シリアルポート初期化
Serial.begin(9600);
}
void loop()
{
// 温度・湿度・露点温度を計測し、変数に格納する
tempSensor.measure(&temperature, &humidity, &dewpoint);
Serial.print("Temperature: ");
Serial.print(temperature);
Serial.print(" C, Humidity: ");
Serial.print(humidity);
Serial.print(" %, Dewpoint: ");
Serial.print(dewpoint);
Serial.println(" C");
// 自己発熱で精度が落ちないよう十分な時間を待って次の計測を行うこと
delay(5000);
}
5秒おきに温度と湿度を測定しシリアルで送信するサンプルです。短い間隔で測定を連続して行うと、自己加熱で精度が落ちるようです。データシートによるとセンサの動作時間を10%に抑えると良いとあります。通常、測定には400msほど時間がかかるので4秒間隔ぐらいで測定するのが良いでしょう。測定時の分解能を落とせば1秒くらいまで間隔を短くできるようです。
デジタル温湿度センサ - Sensirion
http://www.sensirion.co.jp/doc/product/humidity.html
SHT1xシリーズ データシート - Sensirion
http://www.sensirion.co.jp/pdf/doc_center/01_humidity/01_SHT/jp/Datasheet_SHT1x_V5.0a_C1_J.pdf
2線式 温・湿度センサSHT11 アーカイブ - エレキジャック
http://www.eleki-jack.com/mycom2/pic/cat94/2_sht11/
温湿度センサSHT11(試食)- パレットソフト
http://www.palettesoft.co.jp/technology/pic/etc/hum/pic_hum.htm
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Maker Faire Tokyo 2012
Posted by arms22 on 2012年09月08日

Maker Faire Tokyo 2012の場所と日程が決まったよ。12月1日土曜日と2日日曜日。場所は日本科学未来館。日本科学未来館は一度行ってみたかったんだよね。Maker Faire当日は見て回る時間が少ないし、前日入りして見に行こうかなぁ。
開催まであと3ヶ月もない。。orz
Maker Faireは、世界最大のDIYの祭典です。家族で楽しめる、発明と創造と役に立つ情報がいっぱいの展示会であり、Makerムーブメントのお祭りです。出展するMakerは、技術愛好家からクラフト作家、教育者、ホビースト、エンジニア、アーティスト、学生、企業など非常に多岐にわたり、年齢も経歴もまちまちです。Maker Faireの使命は、こうした何千何万というMakerたちやMakerの卵たちを、楽しませ、知識を与え、結びつけ、刺激することにあります。2012年にサンフランシスコのベイエリアで開催した7回目のMaker Faireには、11万人以上もの人々が訪れました。日本では「Make: Tokyo Meeting」として2008年より開催されていましたが、2012年から、全世界共通の名称「Maker Faire」としてリニューアル開催します。
日時:2012年12月1日(土)12:00~17:00、2日(日)10:00~17:00(予定)
会場:日本科学未来館 展示企画ゾーン(1階)ほか
東京都江東区青海2-3-6
入場料:
前売:大人 1,000 円、18歳以下 500円
当日:大人 1,500 円、18歳以下 700円
小学校未就学者は無料
チケットはプレイガイドにて9月下旬から発売開始予定
Make: Japan
http://makezine.jp/
GainSpan 超省電力 Wi-Fi(無線LAN)モジュール「GS1011MIC」
Posted by arms22 on 2012年09月04日

「GS1011MIC」はGainSpan社の超省電力のWi-Fi(無線LAN)モジュール。独自のATコマンド(UART経由)で制御でき、簡単にTCP/IP、UDP、HTTP通信を行うことができる。mbedやArduino用のライブラリも整備されている。また技適・認証を取得しており日本国内でも問題なく使える。このモジュールを載せた基板がガリレオ7から発売されている。
GS ROBOBA023(2.54mm ピッチの変換基板) - galileo7
http://www.galileo-7.com/?pid=48217687&csid=0
GSBee(XBeeに似たピン配列の変換基板) - galileo7
http://www.galileo-7.com/?pid=47605526&csid=0
特徴
- 低電力 3.3V 最大150mA
Deep Sleep 150uA
Standby 8uA - RF出力 8dBm
電波到達距離 約100m - 802.11b/g/n
- 転送レート 最大11Mbps
スループット 約430kbps - 接続モード WEP, WPA, WPA2, WPS
- インフラストラクチャ(Infrastructure)、アドホック(Ad Hock)に加え、簡易アクセスポイント(Limited AP)の各モード
DHCPサーバ機能搭載(Limited AP)
さらに詳しい情報は次のURLを参照してほしい。非常に詳しくまとめてある。mbed・Arduinoのライブラリに関する情報も載っている。サンプルを1つ頂いたのでArduino電力計の無線化に挑戦したい。
GainSpan GS1011MIC Wi-Fiモジュール
http://www.sugakoubou.com/doku/gs-wifi