Raspberry PiにRepetier-Serverをインストールして複数の3Dプリンターを制御する
Posted by arms22 on 2015年11月11日

Repetier-Serverはブラウザを通してネットワーク越しに3Dプリンターを制御する為のソフトウェアです。以前、このブログでも紹介したOctoPrintと同列のソフトウェアになります。OctoPrintとRepetier-Serverの大きな違いは1つ。Repetier-Serverは複数の3Dプリンターを制御できるということです。3Dプリンターを自作する人は必ずと言っていいほど複数の3Dプリンターを所有しているので、Repetier-Serverは非常に魅力的なソフトウェアに見えるはずです。本記事ではRaspberry Piへのインストール方法、プリンターの設定、プリント手順を解説します。
2015年11月現在、Repetier-Serverはベータ版ですべての機能が使えます。ベータ期間終了後、一部の機能(Webカメラ、タイムラプス、スライシング等)は使えなく、すべての機能を利用するにはライセンスが必要になります。
Raspberry Piの準備

次の記事でRaspbian JessieのインストールからWiFiの設定までまとめています。こちらの記事を参考にRaspberry Piの準備を行ってください。セルフパワーのUSBハブにWiFiドングルを接続しておくとRaspberry Piの動作が安定するようです。特に初期型のRaspberry Piは電源周りが弱いのでセルフパワーのUSBハブは必須です。
Raspbian Jessieの自動インストールとWiFi設定
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-595.html
Repetier-Serverのインストール
ダウンロードページからarmel版のURLを取得してください。armel版がRaspberry Pi向けのファイルです。
Download - Repetier-Server
http://www.repetier-server.com/download-repetier-server/
これより先の作業は ssh でログインして行います。※ホスト名"rpi"は適宜変更してください。
ssh pi@rpi.local
Repetier-Serverをダウンロードします。先ほど取得したURLを貼付けてください。
curl -o Repetier-Server-0.65.0-Linux.deb http://download.repetier.com/files/server/debian-armel/Repetier-Server-0.65.0-Linux.deb
Repetier-Serverをインストールします。
sudo dpkg -i Repetier-Server-0.65.0-Linux.deb
Repetier-Serverを起動します。この操作は動作確認用です。次回から電源オン時に自動的にRepetier-Serverが起動します。
/etc/init.d/RepetierServer start
ブラウザでRaspberry Piのポート3344にアクセスするとRepetier-Serverのダッシュボードが開きます。
http://rpi.local:3344/
3Dプリンターの追加
Repetier-Serverは複数プリンターの制御に対応しています。まず初めに使用する3Dプリンターを追加します。ダッシュボードの Add new Printer ボタンを押すと3Dプリンターの追加ウィザードが起動します。

Step1では3Dプリンターの名前(atom)を設定します。3Dプリンターを識別する為の名前なので自由に付けます。

Step2では使用しているFirmware(Repetier-Firmware)を選択し、シリアルポート(/dev/ttyAMA0)、シリアルポートのボーレート(250000)を設定します。Input Buffer Sizeはとりあえずデフォルトの63byteにしておきます。ここでウィザードは3Dプリンターに接続し様々な値を読み込もうとします。3DプリンターをRaspberry Piに接続し電源を入れおきましょう。

Step3ではプリントベッドの形状(Rectangle)とXYZの最大・最小値を設定します。XYZの最大・最小値はFirmwareから自動取得します。

Step4ではエクストルーダーの数(1)とフィラメント径(1.75mm)とヒーテッドベッドの有無(Yes)を設定します。

最後のStep5ではクーリングファンの有無(Yes)とソフトウェアによる電源制御(Yes)、SDカードの読み込みに対応しているか(No)を設定します。
以上で3Dプリンターの追加作業は完了です。ダッシュボードに3Dプリンターが追加されていることが確認できると思います。2台目以降も同様の手順で追加できます。
G-Codeのアップロードとプリント
ダッシュボードから先ほど追加した3Dプリンターを選んでプリンターのページに移動します。

Upload G-Code ボタンを押してG-Codeを選択しアップロードします。アップロードが完了するとG-Codeが一覧に追加されます。G-Codeは3Dプリンター毎に管理されます。他の3Dプリンターでプリントすることはできません(たぶん)。
左端の青いボタンを押すとプリントが開始されます。プリント中は停止・一時停止の操作に加え、プリント速度と射出量の微調整が行えます。
参考URL
Repitier-Server Manual
http://www.repetier-server.com/manuals/0.65/index.html
Raspberry PiにOctoPrintを入れてWebブラウザから3Dプリンタを制御する
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-521.html
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