床拭きロボットの製作(3)- フィードバック制御でDCモータの回転速度を制御する
Posted by arms22 on 2017年02月26日

フィードバック制御を組み込んで速度制御を行えるようになったので、その制御方法と結果についてまとめておきます。
速度制御

速度指令は1秒あたりのパルス数=パルス秒としました。エンコーダ入力との差分をPID制御器に入力し、PID制御器の演算結果をPWMのデューティーとして使用しています。
PID制御器の出力はPWMデューティー幅に制限し、リセットワインドアップの対策としてPID制御器の出力がPWMデューティーの範囲を超えたら積分の演算を止めるようにしました。
エンコーダからの入力はA相のパルス間隔をタイマーのインプットキャプチャ機能を使って計測し、速度(パルス秒)に変換しています。
制御成績
実験に使用したモータはPololu社のエンコーダ付きギアードモータで、負荷としてタミヤのスポーツタイヤを取り付けています。計測はタイヤを浮かした状態(空転)で行いました。PIDのパラメータはステップ応答法、またステップ応答法の1種であるCHR法で求めました。縦軸は速度(パルス秒)、横軸は時間(ミリ秒)です。
ステップ応答法で求めたPIDパラメータを使用した場合のP制御とPI制御それとPID制御の結果を以下に示します。またCHR法で求めたPIDパラメータを使用したPID制御の結果も以下に示します。
Pololu 20.4:1 金属ギヤードモータ 25Dx50L mm LP 6V 48CPRエンコーダ付き
タミヤ スポーツタイヤセット(56mm径)
P制御 Kp 3.74491

PI制御 Kp 3.37042 Ki 127.66741

PID制御 Kp 4.49389 Ki 280.86830 Kd 0.01798

CHR法(目標追従:0%)Kp 2.24695 Ki 54.80357 Kd 0.00899

CHR法(目標追従:0%)Kp 2.24695 Ki 54.80357 Kd 0.00899 1200ppsから1000pps

ソースコード
ソースコードはgithubで公開しています。
arms22/motor_pid_test: DC motor PID control test code
参考URL
PID制御 - Wikipedia
PID controller - Wikipedia
PID制御 - MATLAB & Simulink
モータの制御法
滑らかで安定したライントレースを実現する (1/2)
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